安全にお使いいただくために
重大事故や損害賠償につながる事故を防止するためには、様々な使用上の注意が必要です。下記注意内容を今一度確認し、安全作業に役立てて下さい。
各種機械
建設機械の運転操作では各種の免許や資格を取得した者が行うと決められている機種が多くありますので、無免許・無資格者は運転操作を行わないでください。
建設機械の運転操作では基本的に保護帽(ヘルメット)、安全靴、高所作業では安全帯を必ず着用し安全を確保してください。
車両や自走式機械の走行レバーやギヤが前進、後進などに入った状態でエンジンを始動すると、急に動き出して運転席から放り出されたり、挟まれたりする事故につながりますので行わないでください。
エンジン停止直後の機械は部位によって高温になっており、火傷をする危険性がありますので各部の温度が十分下がってから点検、整備を行ってください。
ウインチ、クレーンなどが作動しているときに軍手を使用してワイヤーロープに触れると、巻き込まれる恐れがありますので行わないでください。
建設機械の点検整備中に機械が「動く、降下する、回転する」などにより、身体の一部が挟まれたり巻き込まれる事故を発生させないように、安全確認を行ってから作業を始めてください。
エンジンは決められた燃料以外の物を使用すると異常な排気ガスで作業環境を悪化させ、各部の故障や焼付き等が発生し、作業効率が低下しますので使用しないでください。
バッテリーの取り扱いを誤ると、爆発により火傷や失明などの危険性があります。取り扱う時は必ず保護眼鏡、保護手袋および長袖の作業服を着用して作業を行ってください。
建設現場、工場などで機械操作をする場合に、高圧・低圧の各種電線に近づき、または接触して感電事故を起こすことがありますので、十分注意してください。
クレーンまたは高所作業車などは、傾斜地や軟弱な地盤にて使用すると車体が傾いたり転倒したりする恐れがあります。必ず水平堅土な場所を確保してから使用してください。
高所作業車
トラック式高所作業車の路上走行時では高さ制限がある橋梁下、高架下、トンネルなどの通過の際に作業車上部を衝突させないように頭上に注意して、上方に余裕がない場合は最徐行にて進行してください。
高所作業車には各種の安全装置が取り付けられていますので、作業前点検時や点検整備時には必ず作業確認を行ってください。
高所作業車で乱暴な運転操作を行うと、機械が転倒したり人や建物に衝突したりと重大事故につながりますので、慎重かつ丁寧に動かしてください。
高所作業車の作業床に定格以上の積載をすると、過負荷状態から不安定となり、転倒や破損する恐れがありますので絶対に行わないでください。
高所作業車は悪天候(強風・降雨・落雷・降雪・霧)などにより危険が予想されるときは運転操作を中止してください。
掘削機械
運転席以外の場所で運転操作をしたり、立って運転操作をしたりすると誤作動をすることがあり大変危険です。必ず座って運転操作をしてください。
掘削機の点検整備作業を行う場合は、平坦な場所で必ず安全措置をして作業を行うようにしてください。ブームを上昇させて点検整備を行う場合は、安全支柱を設置して作業を行ってください。また、機械の下で点検整備を行う場合も必ず機械の下に降下防止(枕木等)を設置してください。
掘削機の運転席からは比較的視界が悪く、急激な走行や旋回によって重大事故につながる恐れがあります。機械を動かすときは周囲の状況を確認し安全を確かめてから動かしてください。
掘削機などのバケットにフックを付けて吊り作業を行う場合には、使用上の規制とフックを溶接する際の溶接技術の資格条件がありますので、正しく取り付けした機械で規制を守って作業するようにしてください。
横引き、引抜きなどの作業は機械やフックの破損や脱落の原因となりますので、絶対に行わないでください。